豊橋駅の貨物側線
豊橋駅から飯田・名鉄線沿いに続く側線。 飯田線船町駅横のヤードまで続いていますが、全て豊橋駅構内扱い。 この線の開業時期(?)は分かりませんが、第二次大戦終戦時には既にあったようです。 名古屋営林局の専用側線などもあったようですが、後にはコンテナ扱いが主流となりました。 貨物の合理化のためか列車の発着こそなくなりましたが、現在でもJR貨物の豊橋オフレールステーションとしてトラックによるコンテナ輸送の拠点になっています。
線路や保安設備も残されており、情勢変化によって貨車輸送再開があるかも・・・と温存しているのでしょうか。
地図


豊橋運輸区の西に残るヤード。 かつては豊橋機関区名物だったC50、末期は愛知機関区のDE10辺りが入換をしていたのでしょう。 架線は大部分撤去されていますが、ここで国鉄と名鉄の貨車授受が行われており、名鉄の電気機関車も屯していたはずです。 振り返って西を向くとこんな感じ。 今でもレールや信号機は完全に残っており(ただし信号機は線路に対し横を向けられている)、いくらか手直しすれば現役復帰できそう。 正面の線路の車止めの先にも草に埋もれたレールが続きます。


JR飯田・名鉄名古屋本線共用区間沿いに残る貨物駅へのレール。 飯田線で最初の駅・船町駅まで到達すると線路が分岐、踏切も廃線跡という雰囲気ではなく現役時そのまま。


踏切警手の詰所のように見えるのは船町駅の駅舎。 この駅と隣の下地に名鉄電車は止まらず、飯田線の普通電車でさえも約半数は通過します。 撮影していると正面の小さなガードから普通乗用車がひょっこり!通れるのか・・・(^ ^;) 船町駅プラットホーム上から見た豊橋オフレールステーション。 側線に貨車がいないだけで、現役バリバリのJR貨物の物流拠点です。 奥のレールが見えるところのほか、手前の枯草に覆われた部分も側線がレール付きのまま残っています。


豊橋オフレールステーション入口の踏切。現在こちらはトラック出口となっています。

線路に載った門扉。 現在豊橋オフレールステーションにおける唯一オンレールの物体(笑) ただしこの門扉が閉まっているところを見たことはありません・・・。


側線のだるま転轍機ですが・・・どうしてこうなった(・ ・;)
でもこれはこれでピクサーのルクソーJr.(電気スタンドのキャラ)みたいで何だか可愛い(笑)
枝分かれしていく草生した側線群の背景は船町駅を通過していく名鉄急行。 なかなか味な風景です



3本の線路は豊川の堤防に突き当たってお終い。 かつてこちらは名古屋営林局専用線だったようで今でも近所に製材所があり、ヒバ材のあの独特な臭いが漂ってきます。


参考:専用線一覧表(日本国有鉄道貨物局)

撮影日 2012.03.25

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