半田臨港線
武豊線半田〜東成岩で途中分岐し半田港の工場・倉庫群の間を通っていた路線です。
「半田臨港線」という線名は古い専用線一覧表に「半田臨港線会社」という名前で記載されていたので便宜上こう呼びます。 開業時期はよくわかりませんが「トワイライトゾーンMANUAL11」(ネコ・パブリッシング刊)巻末の昭和5年版専用線一覧表には既に記載されており昭和初期には開業していたようです。
この臨港線は後に日本通運の専用線となり沿線の肥料工場などへ貨車を搬入していました。
長年武豊線から直接分岐していた半田臨港線でしたが、1975(昭和50)年衣浦臨海鉄道半田線が開業すると同鉄道の新半田駅接続に切り換えられ武豊線接続部分は廃止されました。 途中で起点の方向が逆になってしまったという珍しい事例なのですが、、 1990年頃(?)には廃止されてしまいました。 なおこの臨港線が廃止となった結果新半田駅も駅としての役目を終えたようです。


 
当初の半田臨港線 衣浦臨海鉄道開業以後の半田臨港線


武豊線からの分岐跡。画面中の道路の右側が線路跡です。 この先線路跡は宅地となり、線路跡に建てられた家々が綺麗にカーブを描いて並んでました。 宅地を抜けるとすぐに日本肥糧の工場に突っ込み線路跡はわからなくなります。 並行する埠頭の道路から見ると木造倉庫など今となっては貴重なものが見られます。


港に面した倉庫街の一角に建つ日通の建物。 臨港線はこの裏手を通っていました。
撮影日 2004.01.28
その建物には「半田支店臨港線営業所」の文字がはっきり残っていました。
撮影日 2004.01.28


埠頭沿いの道はこんな感じです。船や艀が多数係留されています。 船には上下専用の通路が渡してあるのですが中には手摺も何もないただの板もあったり(^ ^;)怖そう・・・


無機的なコンクリートの巨塔の間に螺旋階段が延びる


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