飯田線旧線2(鶯巣〜平岡)
豊橋〜辰野を結ぶ飯田線は元は4つの私鉄が営業しており豊橋側から豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、 伊那電気鉄道がそれぞれ電車を走らせていました。
中でも三信鉄道は急峻な山岳地帯を走っており自然災害などにもよく見舞われました。 これら4社は戦時中の1943年(昭和18年)国鉄に買収され飯田線となり、 その後も災害などに強くするため各地で線路の改良が行わ れています。
そんな区間の一つ鶯巣(うぐす)〜平岡は天竜川左岸の崖をトンネルや鉄橋を連続させていましたが 1982年(昭和57年)に藤沢トンネル1本で山中を一気に突っ切るルートに変更しました。 →地図


並ぶ新旧鉄橋
新旧分岐点。現在線の手前に旧線の鉄橋が残っています。


高い鉄橋 こんなのが何ヵ所かあります
新線は鉄橋を渡るとすぐ藤沢トンネルに吸い込まれていきますが旧線は天竜川寄りの崖上を行きます。 旧線沿いの国道418号線から見上げるとこのように谷間に鉄橋がいくつも残っています。


トンネルと鉄橋 鉄橋の向こうに見えるのは大崩ずい道
廃線跡と国道の高度差がなくなってきたところ。 線路の構造がトンネル鉄橋の連続となってるのがよくわかります。 同じ鉄橋を鶯巣側から平岡側を向かって見てます。橋上には辛うじて枕木が残っていました。


大崩ずい道内部の様子 明り取り窓
一枚前の写真で見えたトンネルの内部。鉄橋からトンネルへはレールが残っています。 入口には「大崩ずい道 324m」とありました。内部左側に明り取り窓が開いているのがわかります。 さっきの明り取り窓を国道上から見るとこうなっています。一番左側(平岡側)の窓に点検用(?)の階段がついています。 このトンネルは今でも何かに使っているのでしょうか??


鉄道防備林
明り取り窓の右側(鶯巣側)にはこんなものが。今でも鉄道防備林なのでしょうかね?




大崩ずい道の平岡側入口は現在線の藤沢トンネル入口と隣接しており現在線と旧線はそこで合流しています。


写真撮影日 2003.05.04

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