@国道256号の一段下に現れた路盤は竹藪の中。 なお長野県内ではこの付近が竹の北限と聞いたことがあります。 確かに湯舟沢とここ以外の林鉄の廃線跡で笹薮は有っても竹藪は覚えがないです。 A蘭川橋梁の橋台上には潰れかけた木製櫓が立っています。 廃線後に両岸の橋台を利用して歩道吊り橋を架けていたのがそれも今では廃橋となった様子。


B蘭川橋梁の三殿側橋脚。長円形の石積みの上に鉄橋架け替え時に付け足したと思われる直方体のコンクリート橋脚が載っています。 C同長者畑側橋脚。


D水面からレール面までの高さは10mくらいでしょうか? バックのガードレールは国道256号線。向こうからも長者畑側橋脚、橋台は見えますが年々雑木の成長で見えにくくなってます。 歩道吊り橋の主索はまだ空中に架かっています。 E堂々たる長者畑側橋脚を見上げると川側に2か所つっかえ棒を差していたような穴が開けられています。 木製トラス架設時の足場を組むために開けられたものと思われます。



蘭川橋梁は当初は木造トラス、後に鉄橋に架け替えられたとのこと。
上の図は木橋時代の想像図。 橋台、橋脚の構造や径間から推定して三殿方(左)が片方杖橋で、本流を跨ぐ部分を木造上路トラス、長者畑方を方杖橋としました。 木造トラスだったという文字情報と他の木橋の図面や写真を参考に想像したものなのでこれが正解かどうかは分かりません。 特に三殿方(左)の一連は草、竹藪に覆われて橋台全景が見えなかったのでかなり怪しいかも・・・(^ ^;)
鉄橋への架け替えでは元の石積み橋脚、橋台上にコンクリート製の橋脚を付け足した上に鉄製プレートガーダーを3連載せたものと思われます。


F長者畑側の橋台。こちらも鉄橋架け替え時にコンクリートで付け足した跡があります。 橋台上には三殿方より良い状態で残っている人道吊り橋の櫓が見えます。 G橋台上から。森林鉄道としては稀な高さ10mを越えそうな大築堤が築かれています。


H大築堤の線路は蘭川から大迷沢の谷へ分け入っています。 I大迷沢と蘭川を隔てる小山に石積み擁壁が残存。この辺は勾配がきつく感じられます。


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