(表5)1954(昭和29)年以降 三殿営林署機関車数
年月日 ガソリン
GL
ディーゼル
DL
在籍車の車番(推定)
赤字は柿其線配置
備考
1954(昭和29)年4月1日42No.14,35,37,65,87,106
DLはNo.65ともう1台はどれか不明
1955(昭和30)年4月1日42No.14,35,37,65,87,106
1956(昭和31)年4月1日22No.35,65,87,1061956.1 No.14廃車
1956.8 No.37上松運輸へ移管(4月時点で使用中止?)
1957(昭和32)年4月1日06No.17,35,65,87,39,106柿其線野尻署より移管
No.39も路線ごと移管?
1958(昭和33)年4月1日15No.17,35,65,87,39,106
1959(昭和34)年4月1日24No.17,35,65,87,39,106
1960(昭和35)年4月1日15No.17,35,65,87,39,106
1961(昭和36)年4月1日15No.17,35,65,87,39,106
1962(昭和37)年4月1日13No.35,87,39,1061962.3 No.17廃車
1962頃 No.65廃車
1963(昭和38)年4月1日12No.35,39,1061962.12 No.87野尻署へ移管
1964(昭和39)年4月1日239,106
1965(昭和40)年4月1日239,106
1966(昭和41)年4月1日239,106
1967(昭和42)年4月1日239,106
1968(昭和43)年4月1日239,106
GL、DL車両数は各年度の長野営林局事業統計書(長野営林局)元に作成


No.87(旧番No.102)と同年度購入の上松運輸営林署No.86(旧番No.101)。
どちらも酒井工作所製1950(昭和25)年度購入の5t機で同型と見られる。 前面中央の窓が引違式をやめて車内から押すと上辺を軸にして窓下が開く方式に変わっている。 雨天時に窓を開けて乗務員が濡れないようにするための改良と思われる。 No.87は1962(昭和37)年12月に野尻署へ移籍。 伊奈川森林鉄道で使われたのか阿寺林鉄全廃後も生き残り1967(昭和42)年7月に廃車されている。 No.86は上松運輸営林署に所属し王滝林鉄廃止後も赤沢自然休養林で動態保存され2017(平成29)年12月現在は静態保存となっている様子。

妻籠営林署の機関車
1955(昭和30)年度より前は森林鉄道路線を保有しておらず管内の蘭森林鉄道は三殿営林署が運行していた。 それでも長野営林局事業統計書(長野営林局)を見ると妻籠営林署にも機関車、貨車の在籍がある。 大沢作業軌道など林鉄廃止後も奥地に残存する作業軌道があったか或いは三殿土場〜戦沢の運材を三殿署より委託を受けて行っていたのかも知れないがその実態はわかっていない。
番号がわかっている機関車はNo.42(旧番No.50 1937(昭和12)年度購入酒井4.1tGL)、No.56の2台。

(表6)1954(昭和29)年以降 妻籠営林署機関車数
年月日 ガソリン
GL
ディーゼル
DL
備考
1954(昭和29)年4月1日21
1955(昭和30)年4月1日21蘭森林鉄道和合分岐〜南沢9,850m三殿署より移管(運転休止中)
1956(昭和31)年4月1日11
1957(昭和32)年4月1日1-
1958(昭和33)年4月1日1-
GL、DL車両数は各年度の長野営林局事業統計書(長野営林局)元に作成


No.56(旧番No.68)と同年度購入の上松運輸営林署No.63(旧番No.76)。
酒井工作所製1941(昭和16)年度購入の4.1t機で同型と見られる。 同年度購入機はメーカー形式A型の鋳物台枠機ながら軸バネがコイルばねでなく重ね板バネになっているのが特徴的。
上松運輸営林署に転じた後1958(昭和33)〜1960(昭和35)年頃に廃車されている。 ディーゼルエンジン新三菱KE-5に換装されていたようだが換装を行ったのが妻籠署時代か上運署時代かは不明。
No.63は伊那営林署、飯田営林署、上松運輸、王滝営林署と転属し1968(昭和43)年3月廃車。 同年生まれのNo.56との縁あってか2018(平成30)年9月現在は南木曽の山の歴史館で旧・妻籠営林署庁舎と共に保存されている。



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