巡視や保線、救急など多目的に使える作業用車。
三殿営林署では古い記録では1948(昭和23)年度に既にモーターカー1台が在籍していたことがわかっている。
木曽谷の森林鉄道(西 裕之/著 ネコ・パブリッシング)を元に三殿で廃車になったモーターカーは以下(表1)の通りだが実際には各営林署間の転属もあったろうから表中にある以外の車両も三殿に在籍したことがある思われる。
(表1)中の車両では柿其にいたNo.49(富士重工業T-34N型)が自重1tの大型モーターカーだが蘭、与川にいたのは1t未満の「自動トロリー」と呼ばれる小型車だ。 一方で長野営林局事業統計書(長野営林局)を元にまとめると三殿署在籍モーターカー数は(表2)のようになる。 なお妻籠営林署所属のモーターカーについては少なくとも1954(昭和29)年以降所属車は存在しなかったようだ。 |
岩手富士産業製T-62JH 1953(昭和28)年度購入のNo.32はこのタイプと思われる。 灰色に赤ヒゲ塗装は同型の上松運輸署No.62の写真を参考にした。 現車の写真が無いので実際の塗装はよくわからないが他の同型車も大概同じ塗り分けとなっていることからメーカー出荷時の標準塗装と思われる。 |
(表1)三殿営林署在籍モーターカー(柿其も含む)(木曽谷の森林鉄道(西 裕之/著 ネコ・パブリッシング)を元に作成)
(表2)1954(昭和29)年以降 三殿営林署モーターカー数(柿其も含む)(長野営林局事業統計書(長野営林局)各年度 より作成)
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