銅穴(どうこう)の滝。ここも林道橋周辺を調べて見ましたが林鉄木橋の痕跡は見つかりませんでした。 ここの東屋はハイキング客の憩いの場となっており人通りが多い場所でした。



銅穴の滝から50mほどで今度は川上川を渡り現林道、林鉄跡とも右岸から左岸へ移ります。 林道の川上川橋のすぐ隣に林鉄の木橋が残っていました。 主材もほとんど落ち、上流側の材だけが残って一本橋状態ですが林鉄廃線後半世紀以上よくぞ残っていたもの。
方杖橋一連だけで川上川本流を一跨ぎするシンプルな木橋・・・葉が落ちるまで残っててくれよと願いつつ待ってたら・・・



同年の冬に木々の葉が落ちたのを見計らって訪れると落橋してました・・・orz
2016(平成28)年5月15日〜12月10日の間に落橋したと言うことになります。


川上川の木橋から現川上林道へのアプローチ部。 この部分は立入禁止のようでロープが張られているので林道から見ただけ。 林鉄は現林道を横断しヘアピンで切り返し木橋を横目に上流を目指します。 ヘアピンカーブの場所にはレールの継目板が落ちていました。この廃線跡ではレールを利用した柵なども見かけなかったのでこれが最も鉄道を意識させる物品。


川上林道から見下ろした軌道敷。この先で地滑りが起きて路盤が消失するため現林道に付替えられたようです。 軌道敷は一部区間が崩壊地に阻まれているため回り込んで一の滝、アゼ滝方面の登山道から奥の軌道敷へとアクセス。 この崩壊地下の方、川沿いにかつて路盤があったはず。


僅かな区間ですが崩壊地から吊り橋で川上川を渡ってしまうまでの区間は軌道上を辿ることができます。 路盤の幅を見ると復線分あるように感じます。さらにこの一段上にも作業軌道跡っぽい平場があるのも気になるところ。 奥には埋め立てられた斜面が見え、その辺りにもヘアピンカーブの切れ端と見られる路盤の石積みが見えました。 この辺りから1953(昭和28)〜1955(昭和30)年頃インクラインができたようです。 それ以前は川沿いに軌道が延びていたようですが崖ばかりが続く地形で本当に軌道があったのか疑問。 現在の川上林道は川上川の木橋跡から一気に高度を稼いでいます。 左の写真の場所からインクラインが延びていたはずですが交差場所などのルートは不明。 この画像では道路右下からインクラ軌道が上ってきていたはずですが土砂を盛って地形を改変したようで軌道跡は見出せません。


坂下森林鉄道2級線3へ 坂下営林署の森林鉄道TOPへ


inserted by FC2 system