再び2車線道路と合流する場所が境ノ沢橋梁跡。 新坂下起点4,920.0m 、石積み橋台に径間8mの木製桁橋が架かっていました。 サイズからすると林鉄ではメジャーな方杖橋でしょうか。 新坂下よりここまでは暗渠ばかりで橋梁と名の付いたものはここが初めてです。 今は短いコンクリート橋が架かっているだけ。 境ノ沢から一つ丸野寄りの沢は沢を渡る個所のみ旧道が残ってます。 2車線化時に線形改良された名残で坂川鉄道の軌道もこの旧道側を通っていたようです。


その旧道にも上大門駅と同じ暗渠があります。 新坂下起点5,061.8m、径間1m、石積み橋台にコンクリートアーチ・・・とスペックもほぼ同じ。 木橋の椿沢橋梁は2車線道路に踏みつぶされで跡形もなし。 その先すぐの森平駅は有人駅(駅長1名)で西側(右)に駅舎があり相対式ホームの間に本線と側線1本がありました。 坂川鉄道敷設特許願では列車交換は行わない前提となっていましたが将来的に列車交換を考えていたのでしょうか。


森平を出てすぐバス通りの県道3号福岡坂下線に合流。かつては直進する形で線路が続いていたのですが道路化後に地形も改変されています。 右に見える建物は矢柱公会堂。かつてはここに坂下営林署川上担当区事務所(営林署の出先機関。帝室林野局時代は分担区事務所)がありました。 現在は東濃森林管理署川上森林事務所となって近くに移転してます。 県道3号線と合流して150mほどで軌道跡は夕森公園へ続く右の県道411号裏木曽公園線へ続きます。 左へ行く道は峠を越えて北恵那鉄道田瀬駅付近に出て付知、加子母、下呂へ続きます。


シャレ沢橋梁(現道の猿沢橋に当たる)は古そうなコンクリートの残骸が少し見られますが鉄道のものにしては新しそうなのでよく分からず。 その先で県道411号から谷側へ分岐(県道標識先の草叢へ直進)しますが廃道になってます。 50mほどで廃道区間を過ぎ(?)田園地帯を登って行く細い道になります。


現県道は川上小学校方面へ丘陵部分をアップダウンで越えますが鉄道はそこを迂回する形で続きます。 壁沢に突き当たると少し遡り現県道の近くへ。


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