岩手富士産業T-52E型四輪動力軌道車
スペックは林業機械(三品忠男 著/林野共済会)より。
ジュラルミン製モノコックボディは金属無塗装だったようだ。
国内ではアルミ、ステンレスボディの電車も登場する前(国鉄にジュラルミン製のモハ63形・・・通称「ジュラ電」はあったが)で時代を先取りしたかのような外観。
変速はバイクのように自動遠心クラッチが使われており、機関車のようなクラッチ操作は不要。
運転席は右側で助手席との間にエンジンや燃料タンクが収められていた。
ヘッドライトは両側ではなく助手席側一灯のみ(運転席側にあるヘッドライト状のものは警笛)。
尾灯は前後に1灯ずつ付いており、後ろにヘッドライトは付いていない。
エンジンカバー助手側には手回しサイレンを装備。
完全なオープンカーで雨天時などのためホロ屋根があったとは思うが不明。これ以降のモデルは屋根付きのものとなっている。
ジュラルミンは軽量で加工し易く強度も高い反面、無塗装では腐食に弱いので日陰で湿っぽい線路が多い林鉄にはあまり適していなかったのではないだろうか。
自重: | 230kg |
全長: | 2,035mm |
全幅: | 1,428o |
全高: | 805mm |
定員: | 5人 |
最大搭載量: | 500kg |
エンジン: | 中日本重工業セントラルコミパワーCE-30 4サイクル空冷ガソリンエンジン |
最大馬力/常用馬力: | 5HP/4HP |
変速装置: | 前後進各2段 自動変速 |
クラッチ: | 自動遠心クラッチ |
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