松尾谷林道が分岐して未舗装の椹尾分水林道に入ると間もなく集落跡に入ります。旧版地形図の沢尾集落の辺り。 戦前は秋田木材の大規模な製材工場があったとのことで石垣や階段も残っています。 特に林鉄時代の橋脚、橋台などは残っていない一の瀬橋。 森林鉄道2級椹尾線はこの辺りまでのようですが軌道跡はまだ続いています。 この先の区間は作業軌道扱いだったのでしょうか。



未舗装の林道ではよく見かけるレール利用柵ですがここは大小さまざまな種類のレールが並びさながら林鉄用軽レールの見本市状態。


6kgレール
戦後労基法改正で5t以上の機関車乗入が認められなくなった規格。 戦前は規格の低い軌道ではよく用いられていたが順次交換されたためあまり見かけない。
9kgレール
森林鉄道2級線のレールで林鉄廃線跡では最もポピュラーな規格。
10kgレール
森林鉄道1級線で最低規格のレール。2級線でも時折見られる。
15kgレール
森林鉄道1級線のレール。段戸の軌道では破格と言っていい高規格レール。


林道が軌道らしからぬ急勾配になり暫くルートが分からなくなるもののヘアピンで折り返し分かれていく作業道が軌道跡のよう。 作業道はすぐに途切れますがその末端は古い土場の跡のような感じ、1線分の車庫でもあったような雰囲気があります。


行き止まりになる造林道の左にも一斗缶やかなり古いビール瓶(?)が転がっています。 どうやらこちらの方が作業軌道の本線のようです。 山元土場の車庫(?)から見ると本線の方が石積み軌道となってさらに登って行くことが分かります。 ここは車庫線が平坦なのでここはスイッチバック停車場のようになっていたのかも?


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