続いて勾配48‰上にある第13号桟橋。 全長21.0m桁4.0m×1連+方杖9.0m×1連+桁4.0m×2連。曲線のため起点側の桁1連は曲がっていました。 ここは現在谷底まで降りる迂回路があり橋脚観察には持って来いです。 沢の幅が比較的広いためか流れを渡る部分は方杖橋で基部のコンクリート橋脚もごつくなります。


段戸山軌道第拾参號棧橋図(国立公文書館つくば分館所蔵)
第13号桟橋の側面図。


第13号桟橋のすぐ先にある勾配標を本谷側から見た様子。 ここの起点側は48‰、本谷側は60‰で本谷側を向いた下り48‰の板だけが残っています。 こちらには以前は48の文字が読み取れたのですが今回は読めませんでした。 勾配標からすぐに60‰勾配上の第14号桟橋に差し掛かります。 全長21.0m桁4.0m×1連+方杖8.0m×1連+桁4.0m×2連と第13号桟橋と似たような構造の橋でした。 こちらは本谷側の桁1連が曲がっていました。


14号桟橋の起点側橋台には2015(平成27)年現在でも橋桁の残骸が2本まだ引っ掛かっている他、下には橋桁の部材が散らばっています。 部分的にしか残っていませんが木橋の構造が興味深いところ。 第14号桟橋を渡った先も第16号桟橋の先まで200mに渡り60‰の勾配が続きますが石積みが崩壊していたり路盤が荒れて凸凹なためそちらに気を取られ急勾配の実感があまりないです(^ ^;)


谷が浅く比較的穏やかな雰囲気の第15号桟橋。 全長16.0m桁3.5m×1連+桁3.0m×3連+桁3.5m×1連で橋脚はコンクリートを用いず直接地面に木製橋脚を立てていたため橋台しか残ってません。 続く第16号桟橋は起点側の橋桁2連が曲がっており今でも歩道橋下にその名残が見られます。 全長20.0m桁4.0m×5連。


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