安中のスイッチャー



安中駅南側の山の斜面に広がる大工場。 プラントファンにも人気というこの複雑なプラントは亜鉛の精錬工場です。 ここに発着する貨車を入換するために会社所有のディーゼル機関車が2台常駐しています。 元日以外は毎日運転しているという珍しい専用線で、鉱石を積んだ貨車を盛んに入換している光景が見られます。



安中の主力機DD352。1969(昭和44)年三菱重工製の35t機です。 ヘッドライトの台座が高くなっているのはトキ車を推進運転する際にトキ車の上から前方を照らせるようにするため。
安中に来る前は富山地方鉄道魚津(現在は新魚津)の日本カーバイド専用線におり、車籍は富山地方鉄道にあったようです。
愛知出身の僕としては車体は西濃鉄道DD401、台車は同DD402,403のものを組み合わせたもののように思えます。



高崎側前面にはボンネット両側に透明アクリル板が付いてます。 何のためなんでしょうね?
DD級のため立派な本線級機関車にも見えます。 どこかのローカル私鉄で貨客混合列車を牽いても違和感なさそうですね。
因みに警笛はホイッスルではなくタイフォンです。



もう1台いるDB級の無番機。1972(昭和47)年日本車輌製の25t機です。 こちらはトキ車を荷役施設内に引き込むためにおり、いつもは荷役施設内に籠っているため姿を見られるのは貨車の受け渡しに出てくる時だけです。 こちらの警笛はホイッスルで、荷役施設内からホイッスルの音だけが聞こえて来たりします。



DD352からトキ25000を受け取る25t機。 外の入換はDD352が担当し、25t機は庫内に引き込むだけ。 日の下に出てくるのはほんの5分足らずのこと。



次の入換を待っていると突如D51 498が現れました。 高崎から横川まで試運転を行っていたようです。 作業をしていた職員さんも珍客の出現に暫し手を止めて見入ってます。
DD352のいる線路の奥に見える車庫のような建物が25t機の潜む荷役施設。



安中を出発するD51 498+12系×4+DD51 890。 D51は貨物機なんだから貨物列車を牽いてくれればなあ・・・と思うのは僕だけではないはず(笑)



ちょいと脱線しましたが入換作業の続き。 トキ25000は2両ずつしか荷役施設内に入れないようで、編成を小分けにして25t機がチョコチョコと入換します。



トキ6両全車の荷役作業が完了し、一気に5両を入換するDD352。 長大編成(?)がポイントでうねる様はやはり迫力があります。
この後日が暮れてから工場奥からタンク車を出し入れしてJRと受け渡しもします。(夏場なら撮れるかも?)


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