相模大野工場入換機 エコサポート21




小田急電鉄の相模大野工場で使われている電気機関車です。 (電気機関車とは言え車籍がないので入換機械ということになります。) 検査や修理のため編成を解かれ自走できない電車などの入換作業を担当します。
電動貨車デト1や凸型電機EB1051が老朽化したため、その後任として2002(平成14年)に導入されました。
向かって左の新宿側にエコサポート21の愛称ロゴ(?)が入ってます。



製造はトモエ電機工業(バッテリー機関車などを製造しているメーカー)で、 通常の架線集電以外にバッテリー電力による走行もできる優れものです。
2008年夏頃までは菱形パンタを載せてましたが、電車と部品を共通化したのかシングルアームパンタに変わりました。 セミセンターキャブスタイルの凸型電気機関車というのは珍しいですね。
新宿側は密着連結器を装備、小田原側は密着と自動の双頭連結器となっています。 小田原側デッキ上にはホイストクレーンや色々な器具が載せられており、これで連結器を交換するのでしょうか。



見たところ日祝日は工場が休みのようなので側線のどこかに留置されていますが、それ以外の日はよく動いているのを見掛けます。
工場横の道路から見ることができますが、工場内ですので、手前に電車が止まっていたり障害物も多く、綺麗に撮影できる場所は少ないです。



運転士さんがパンタを降ろして降りてきたので作業終了かな?と思って帰ろうとすると、運転士さんが戻って来ました。 「何かするのかな?」見ているとパンタを下げたまま側線の奥へそろりそろりと走って行くではないですか!
どうやらこの側線の奥の方は架線への電力供給が切られていたようです。 美味しいことに(?)バッテリー走行の姿もゲットすることができました。 しばらくすると8000形(余談ですが小田急では「○○系」という呼び方は使わず「○○形」で統一しているそうです)電車を牽き出してきました。 それにしても電気機関車がパンタを降ろして走行している姿は何だか不思議なものです。



電流が来ているところにきてもバッテリー駆動のまま引っ張って行きます。架線集電時にしてもバッテリー駆動時にしても駆動音は静かなものです。 警笛が鳴らないと機関車が動いてることに気付かないほどです。 警笛は通常の電気機関車タイプのホイッスルと自動車のようなクラクションを装備しているようです。 ホイッスルはひょっとすると昔貨物輸送に活躍していた電気機関車のお古でしょうか?


〜おまけ〜
側線奥の方にいる移動機。他の車両工場等でもよく見かけるアントです。
塗装はエコサポート21と同じ薄いオレンジ色です。
並べられている仮台車には骨董品も混じってますね。 旧型気動車用の菱枠型台車(TR26形台車の改造でしょうか?)、 しかもスポーク車輪は松葉スポークという超古典的なものが使われています。
小田急にはかつて非電化時代の御殿場線乗り入れ用気動車キハ5000、キハ5100がいましたが、 ここまで古い台車ではありません。 多分他所から来たものなのでしょう。


ちょっと気になる車輌たちへ

inserted by FC2 system