福井周辺の移動機




福井鉄道赤十字前駅の側線に常駐している保線モーターカー・・・なのですがその姿はどう見ても20t移動機。 やはり元は国鉄移動機で機械番号06-28-01-302。 製造は国鉄長野工場で1972(昭和47)年製。 国鉄時代は北陸本線粟津駅などで入換に使われていたようです。



保線用でJR西日本から譲渡されたホキ800を従えた状態で留置されています。 今ではデキ3の自動連結器が取り外されたため機関車としての役目はこのDLのみがこなしているようです。



前後ともスノープラウの取り付け座があり、以前は軌道線の除雪に使われていましたが、近年は軽いデキ11や除雪トラックで十分なのかスノープラウを付けているのを見掛けません。



2005(平成17)年1月の時点ではこのようにスノープラウが付いていました。 この時はあわよくば除雪車出動も・・・と思って出かけたのですが、側線のレール上には雪が積もったままで出動した気配もなし。 この程度では除雪車を出動させる必要もなかったのでしょう。



デキ11と移動機。どちらも動いているところを見たいものですが、デキ11は大雪の日に福井を訪ねるしかなさそう。 移動機は恐らく深夜帯のみでしょうね。



浅水に留置されていることもあります。 こちらにはレール輸送用の台車が常備されています。 この保線台車も釣り掛け台車を流用した一風変わったものだったりします。



赤十字前〜花堂で福武線は北陸本線のすぐ横を通っているため、JR貨物南福井駅も近所。 そこにも構内除雪用の移動機が1台。 機械番号は06-28-01-252。 1979(昭和54)年製の協三10t機で芦原温泉から移って来てからずっとここに居ついている模様。



以前はもう1台いたような気もしますが今はこの1台しか見当たりませんでした。 近年は暖冬続きなので構内除雪の需要も減っているのでしょうか。


参考:鉄道ピクトリアル 2001年5月増刊号【特集】北陸地方のローカル私鉄(電気車研究会 鉄道図書刊行会)
 鉄道番外録6(ないねん出版)

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