稲沢の半キャブとアント




愛知機関区の東側にある2棟にそれぞれ配置されている移動機。 機関車や貨車の検修作業(車輪削正?)を行っているようですがよくわかりません。 アントが東京側(手前)、移動機が神戸側(奥)の棟でそれぞれ車輌の移動に使われています。
以前は他にも2台の半キャブが検修庫前のワムハチと連なっていましたが、こちらは枇杷島や多治見でお役御免になったものが置かれていたようです。 この2台もいつの間にか消えましたがどこに行ったのやら・・・。



通常ある機械番号の銘板がなく、代わりに白ペンキで「036」と書かれていますが恐らく機械番号06-28-01-036の下3桁と思われます。 一般的な10t半キャブですが、資料や銘板から類推すると1968(昭和43)年に佐藤工業富山工場(現在は工場が分社化され佐藤鉄工)で製造されたもののようです。
デッキ上にある空色をした円筒形の装置は何でしょう。



外から見ることができるのは庫外に出されているときだけ・・・しかも手前を貨車で隠されることが多いです。 地元の人間でもあまりまともに見たことがありません。 見れるのも非エンジン側だけです。



半キャブのいる棟の方は主に電機が、アントの方にはコキ車が入っていることが多いようです。 このときはEF64 61が入っていました。 愛知機関区所属車ですが、2012年現在では伯備線運用のため検査時を除き稲沢にいることはほとんどありません。



新しい検修庫(稲沢は頻繁に見ているはずなのにいつできたかよく覚えてません^ ^;)の方にいるアント君。
アント工業製のANT30DWATと思われます。 無線操縦も行っており、現場の自由な位置から操作できるとあれば細かい位置調整に役立ちそう。 連結器は簡易型のため薄っぺらくて頼りなく見えますが・・・。警笛は意外と本格的なタイフォンでした。


参考:鉄道番外録6(ないねん出版)



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