村井の移動機



篠ノ井線村井駅には2011(平成23)年3月まで新日本石油松本油槽所への石油列車が到着しており、2台の移動機が入換にあたっていました。 末期は入換業務をJR貨物自体が行うのではなく傍系の会社が行っていたので厳密には貨車移動機から外れるかも知れませんが細かいことは気にしないということで・・・(^^;) 共に協三工業製の20t機で端梁の色が黒い方が1970(昭和45)年製で機械番号不明、オレンジの方が1973(昭和48)年製で機械番号06-28-01-047でした。



機械番号06-28-01-047(左)がタキ1000の編成を組成作業中。無番機(右)は車庫前でお休み中です。 同型機ですが端梁の色で区別が付けられるようになっていました。



タキ1000を押し込んでいくところで2台の並びが撮れました。 よく見ると車庫はシャッターの位置が低く、20t機は入ることができません。 どうやら以前在籍していた半キャブに合わせた大きさでつくられていたようです。



午前中の入換では本線を横断し、西側の側線にタキを出していました。 村井駅塩尻方の本線に出てきたところを踏切から撮影。



タキ車を側線に押し込むところ。 「あずさ」や「しなの」が高速で行き交う篠ノ井線。 そのダイヤの僅かな合間を縫って手際よく入換作業が行われる様は実に見事でした。



機械番号不詳の端梁が黒い方。 この時・・・夏にも拘らずスノープラウを装備していました。 因みにこれより前の画像は2月撮影ですがスノープラウなし・・・何で??



この日・・・2007年8月15日は諏訪湖花火大会のため、首都圏から201系が臨時列車として応援に入っていました。 松本始発の臨時列車となるため村井で待機していたところをツーショットで。 201系の花火臨運用もこの年が最後でした。



黒端梁が運用についているところ。 こちらの方が予備機なのか、いつも車庫前にいることが多かったようで、あまり動いているところを見ていません。



2011年7月現在は2台とも南松本駅構内の貨物ホームに留置されています。 後ろには今では見かけなくなった鳶色のワムハチ(ハワム280776)もおり、何だか懐かしさを覚える風景です。



これからどこかに転用されるのでしょうか? また新たな活躍を見たいところです。


参考:鉄道番外録6(ないねん出版)

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