DC−60

名電築港の側線で入換に使われていました。 名鉄時代は名電築港駅の側線扱いでしたが、名古屋臨海鉄道では汐見町駅が設けられ、同駅の構内側線となりました。
名鉄から名古屋臨海に車籍が移っただけで車体外観も誕生から廃車までさほど変化はありません。 汐見町の入換に大型の35t機が導入されると次第に活躍の機会を失い、名鉄時代からの仲間であった小型機たちは1台また1台と減っていき、DC-61が最後まで残りました。
笠寺から出ていた三井合成専用線(現在は廃止)へ転用する案もあったようですが、C型機であることが災いして入線できず1995(平成7)年に廃車されています。


画像は全て奥野君の専用線日記の奥野さんよりお借りしました。(転載厳禁!)
DC-61が汐見町で入換を行う貴重な映像のキャプチャー画像です。



汐見町のヤードに佇むDC-61。 名鉄時代から汐見町(当時を知る方には「9号地」という名前の方が御馴染みかもしれませんね)にスイッチャーたちの車庫が存在していました。 現在ブルーボネットがある辺りのヤードにスイッチャーたちがたむろしていたのでしょうね。
船見町発着と思われる穀物貨車のホキ2200形(クリーム色の貨車です)も懐かしいですね。



操車係の人を乗せて後ろ向きで入換作業へと出かけていくところと思われます。 背面には日通マークとその下にはDC−61の車号が書かれています。



特徴的なロッドの動き。 名鉄時代と変わっているのはキャブの下部に入っていた「名古屋鉄道」の文字が「名古屋臨海鉄道」に書き変わったくらいでしょう。



名鉄の入換機では、県営側線本線用のDED8500を除けば最大の機関車なので動くとやはり迫力があります。



名鉄引継ぎの小型機に替わって主力機となっていた日車35t機。 名古屋臨海鉄道のND35形と同型で、番号もND3511を名乗っていましたが、日通機であることを示すため車体に黄帯が巻かれていました。 後に名古屋臨海鉄道のND351が日通機に編入され、最後まで残っていたDC-61も廃車となりました。
現在名古屋臨海鉄道汐見町線には定期列車の設定はなく、入換機も不要となり35t機達も車庫もろとも消えてしまい、かつての鉄道貨物隆盛の時代を偲ぶことは難しくなりました。




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