デキ200

誕生から廃車まで瀬戸線を離れることなく活躍した生粋の瀬戸電っ子(?)です。
当初は瀬戸電の他の電車たちと同じく集電装置はポールでした。 名鉄時代にパンタグラフ化されてます。 瀬戸線の電車は昭和20〜30年代にYゲルを装備していましたが、デキ200もYゲルを装備していたのかは不明です。
1500V昇圧で用途廃止後はデキ201が南知多ビーチランド、デキ202が瀬戸市民公園で保存されました。 その後デキ201は海の近い場所での保存だったため塩害でボロボロになり解体されてしまいましたが、デキ202は屋根付きの場所で同僚のモ766(瀬戸線時代はモ566)と一緒に保存されています。



新瀬戸駅から北へ徒歩20分ほどの瀬戸市民公園。 瀬戸電ゆかりの車輌たちが保存されています。 デキ202の置かれている場所は円形舞台のようになっており観覧席から俯瞰気味に180°観察できるようになってます。



塗装以外はほとんど現役引退時そのままの姿です。 瀬戸電気鉄道時代の姿に近付けるためかゼブラ塗装は黒で塗り潰され、尾灯も撤去されています。



窓やルーバーなど車体外観は同時期同じ日車で作られたデキ300形301,302とよく似ています。 ただしデキ200の方が車体長が大きく、デキ300ではほとんど間隔のない台車間が開いておりエアタンクが配置されています。



車体側面には瀬戸電気鉄道の社紋が描かれています。 現在はペンキ書きされていますが当時は立派な銘板が取り付けられていたようです。



デキ202の説明板です。 保存条件は極上なのですが、流石に塗装が痛んでおり再塗装する必要がありそうです。
しかし何より問題なのは最近保存車に投石するけしからん輩がいるようで、一部の人間のマナーの悪さに管理者の公園側も困っているようです。 見たところデキのガラスは無事なようでしたが、モ766の前照灯が割れていました。全く持って腹立たしい限りです。


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