デキ370

かつては最大勢力を誇ったデキ370形。 2007(平成19)年にデキ376、378、379の3両が廃車解体され、消滅しました。
デキ376、379は瀬戸線喜多山検車区の入換作業や工臨牽引、378は舞木検査場の入換作業を行っていました。



瀬戸線喜多山車庫で控車のワム5212と組んで電車の入換をしていたデキ376。 こうして見ると貨物列車が発車を待っているかのように見えました。



大森金城学院前〜印場の大カーブを行くデキ376。 この日は尾張瀬戸常備のホッパ貨車ホキ86を喜多山へ回送するため夕方にデキが単機で尾張瀬戸まで走りました。



夕暮れの町に短いジョイント音を残してゆっくりと走り去って行きました。 尾張瀬戸では先行のデキ379が待っています。



デキ376の尾灯は先頭時は白色灯が付きます。 かつて名鉄の旧型電車や機関車は皆このようになっていたのですが現在はLEDライトが主流です。



最後尾になるときは赤レンズが入って通常の尾灯に。 よく見ると尾灯にレンズの切替レバーが付いてました。 運転室から外に出ないと切り替えられないんですね。



デキ379はデキ370形で唯一更新工事を受けていました。 この日は日が落ちてからこの編成で喜多山まで運転されたそうです。



デキ379は元々鳴海工場に配置されてましたが、瀬戸線で工臨に使われていた3780系が廃車されたため代替として瀬戸線に転入しています。



喜多山車庫ではデキ376と交互で入換を担当していました。
なお、デキ379は東濃鉄道駄知線でED1001が事故で破損し修理されるまで代機として貸し出されたこともありました。



木造の喜多山車庫と黒いデキがとてもよく似合っていましたが、今ではどちらも過去のものとなってしまいました。
なお舞木のデキ378も同時に廃車になっていますが、まともな写真を撮っていませんでした。(T T)


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