デキ500

かつては小田急デキ1010や西武E21など同型がいた川崎造船所タイプの凸型機。 名鉄ではパンタグラフは1丁でしたが、岳南ではパンタグラフが増設され、ブドウ色一色の塗装も相まって精悍さを増しています。
休日を除き(繁忙時は土曜も運転)いつも比奈駅の貨車入換と比奈〜岳南原田の区間貨物の牽引を行っており、名鉄に残るよりも岳南に移った方が正解だったようです。



1969(昭和44)年に岳南鉄道へと貸し出され、そのまま移籍したデキ501。 岳南ではED50形ED501と変わりましたが、名鉄特有のローマン体ナンバーは今も健在。 既に名鉄時代よりも長い年月を岳南で過ごしており、ここが安住の地となっています。
比奈駅構内から長いワムハチの列を力強く牽き出す姿はとても80歳を超えているようには見えません。



雨の中、比奈からやってきた区間貨物列車が岳南原田に到着。 到着とは言ってもそのまま突放を伴う入換作業が始まるためホームは素通りします。 古典電機とコンテナ車の組み合わせは岳南ならではの組み合わせ。



岳南原田の側線で小休止するED501。 電車が通り過ぎるまで入換作業は一旦お休みです。 ホームにはささやかな花壇もあり、可愛らしい花が咲き誇ります。 地元の方がお手入れなさっているようですね。



今日はいつもの仕業を仲間のED402に代わってもらって、岳南富士岡の車庫で各部の検修。 係の人は車体のあちこちに潜り込んで点検作業に余念がありません。



岳南富士岡の駅にもコスモスが咲いていました。 工業地帯の鉄道の割には長閑な雰囲気が漂っています。 前半生は流転の生涯を送っていたED501ですが、岳南に来たことで長生きしました。


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