多治見市某所の超古典移動機




荒れ放題ですが1949(昭和24)年製の貴重なC2形5t機。 製造は浜松工機部(現在のJR東海浜松工場)ということですが橋本自動車工場(横浜線橋本駅北部)製という説もあります。 最後は東濃鉄道笠原線市ノ倉口駅の東京窯業(現在はTYK)専用線のNo.2として使われていました。 国鉄時代に名鉄局管内のどこかの駅で移動機として使われていたのが払い下げられたものと思われます。



ロッド駆動ですが、そのロッドは頼りない丸棒。 後々のスイッチャーと比べると貧相な感じですがこれでもちゃんと入換はできます。 真横から見ると前後非対称ですが半キャブのご先祖様という感じはありますね。



後方から見るとこんな感じ。 後ろのボンネット状の箱には何が入っているのでしょう? 画像では薄らとしか見えずわかり難いのですが、検査表記やNo.2の番号も残っているので現役末期の塗装を保っているものと思われます。





舞鶴赤煉瓦倉庫の半キャブ




東舞鶴のまいづる智恵蔵(旧舞鶴海軍兵器廠弾丸庫並小銃庫)にある舞鶴の鉄道関連展示エリアにある半キャブ。 元は中舞鶴線から分岐し倉庫内に引き込まれていた引込線のレール上に展示されています。
半キャブ自体は協三10t機で1978(昭和53)年製。 福知山運転所で2005(平成17)年にアントと交代するまで電車の入換に使用されていた機械番号06-28-01-525です。 福知山に行く前は和田山駅で貨車入換をしていたようです。 現役時代は赤一色の国鉄移動機色だったと思われますが、赤レンガ倉庫のレトロな雰囲気に合わせるためか茶色に白帯塗装になっています。



手前には福知山時代に使用していたものと思われる密連と自連のアダプターが転がっていたりします。
気になるのは説明板にはDB10型・・・国産初のディーゼル機関車とあること。 半キャブにDB10という番号を与えている例はありますが別に形式ではありません。 むしろ移動機としての形式で言うならF6形とした方が正解でしょう。 どうも鉄道省初のディーゼル機であるDB10と混同(しかもDB10は国産初ではない)しているようです。 まあDB10改造の貨車移動機何てのも現実にいたので絶対に間違いとも言い切れないのですが(^ ^;)



因みに屋根に乗っているのは補助灯・・・などではなくて映像投影用のプロジェクター。 半キャブの運転席に座って資料映像を見るという趣向になっています。



そうなんです。半キャブの運転席に座ることができるのもここの魅力。 ほかのお客さんもやはり運転席に座って見たいようで、後から来たお客さんも皆運転席に座ってました。 乗ってみると外観の小ささの割には広く感じられる車内でした。


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