西鉄宮地岳線旧線
福岡市営地下鉄箱崎線の終点貝塚と津屋崎を結ぶ西鉄宮地岳線。 西鉄の路線で唯一JRと同じ1067mm軌間(レールの幅)であったり、大牟田線系統とはまた少し違った雰囲気です。
1925(大正14)年7月1日博多湾鉄道汽船により和白〜宮地岳(旧)が開業。 終点宮地岳では馬車鉄道の津屋崎軌道【1924(大正13)年に博多湾鉄道汽船と合併、1939(昭和14)年廃止】と接続していたそうです。 1951(昭和26)年までは線名の通り宮地岳を終点としていましたが津屋崎までの新線が開業し、旧宮地岳駅への線路は廃止。 新線上に新しい宮地岳駅が開業しました。 →地図


西鉄福間を出て陸橋をくぐる辺りで旧線跡が分岐。旧線の橋台が歩行者用の新しい橋に利用されています。 分岐後200mほどは住宅街の道路と化しています。丁度現在線上を600系津屋崎行が走っていきました。


道路が旧線跡から分かれると田んぼの中に築堤が続きます。向こうの山の麓に宮地嶽神社があります。 途中の水路には橋台がしっかり残っていました。廃線から半世紀が経っているとは思えません。


旧宮地岳駅手前に残っていたコンクリート柱に鉄柵を差し込んであった穴が開いています。 当時線路と民家の敷地を隔てていた柵のようです。 現在の宮地岳駅。無人駅でひっそりとしていますが、初詣シーズンなど宮地嶽神社の参拝客がどっと増える時期のため臨時改札口もあります。

撮影日 2005.05.24



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