先述のモハ5000(→モハ3750形)と同時期、同メーカーの広瀬車輌製ですが、こちらはロングシートで向こうが観光電車仕様ならこちらは日常生活の中の電車という仕様でした。
外観上もシル・ヘッダー付きで張り上げ屋根のモハ5000形(→モハ3750形)と比べるとやや野暮ったいデザイン。 モハ5101は1969(昭和44)年に浅野川線へ転出、モハ5102,5103はAL化改造されてモハ3761,3762となっています。 さらにモハ3762は石川線7000系置き換え後に電装解除されてクハ1300形クハ1301となり浅野川線へ転出、モハ5101と編成を組み再会しました。 |
モハ3750形に対しこちらは現役時代は1枚も撮っていないという体たらく(_ _;)。
1996(平成8)年の休車後も長らく鶴来車庫の片隅に留置されていました。
以前ここで似たような経緯を辿っていたモハ3732と同じく、車体の番号も消され徐々に色あせてました。 2006(平成18)年5月18日撮影 |
車体は更新改造されてモハ3750形と似たような顔付に。
それでも屋根だけは古風なキャンバス張りのまま。
ステップ部分の張り出しが目立ちますね。 2006(平成18)年5月18日撮影 |
田植えの済んだ田んぼに姿を映す様は、貨車を牽いた田舎電車の風情でした。 2006(平成18)年5月18日撮影 |
その後整備されて能美市立博物館で保存されています。
因みにこの保存場所は旧能美線の路盤からほんのちょっとだけずれたところ。
かつてモハ3761も走っていた所縁の場所です。 2011(平成23)年9月11日撮影 |
色褪せていた塗装もほぼ現役時代のように直され、車内の見学もできます。
青いシートに座り田園地帯を吹き抜ける風に身を任せると発車待ちをしている気分になります。 2011(平成23)年9月11日撮影 |
モハ3761以外に浅野川線に転じていたモハ5101とクハ1301(モハ5102→モハ3762→)も撮っています。 ひどい写真で申し訳ありませんが・・・orz 専ら朝夕のラッシュ時のみの運用で、浅野川線沿線から離れた学校に通う小中学生には無縁の存在でした。 この編成は2両編成では浅野川線で最大収容人数を誇っていたようでラッシュ時には重宝されていたようです(逆に日中閑散時は持て余してたということか)。 クハ1301はモハ3761と同様の改造を受けており、見た目はモハ3761と変わりません。 一方でモハ5101はシル・ヘッダが残り多少原型に近いスタイルでした。 |
北鉄金沢駅に留置されているモハ5101。
ラッシュ時以外は出てこないので走行を見る機会は一度もありませんでした。 1996(平成8)年3月25日撮影 |
同じ編成の内灘側はクハ1301。
モハ3762を電装解除して台車を履き替えただけで、運転台も両運のまま・・・とはいえ専らモハ5101+クハ1301で運用され内灘側の運転台のみ使用。 1996(平成8)年3月25日撮影 |
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