坂城のスイッチャー

しなの鉄道坂城駅に隣接する油槽所へ発着するタンク車の入換を担当するスイッチャーが2台います。
内陸の長野県では石油輸送の大部分を首都圏や四日市からの鉄道貨物に頼っており、坂城駅では首都圏からの列車到着が見られます。 鉄道で到着したガソリンを備蓄、タンクローリーで需要地へ運び出す中継点です。
スイッチャーは2台おり、以前は日本車輌15t機と珍しい東芝機がいましたが現在(2013年2月現在)では面子が入れ替わっています。


右の北陸重機製28t機が主力。左の協三20t機は予備機です。 協三20t機は使われているのを見たことがありませんが、整備されているので時折使ってはいるはず。



晴れてきたので桜並木との組み合わせが一層美しく。
一般的な北陸重機のDLですが、キャブの窓配置が独特で、一度見たら忘れられない顔付きです。 乗務員扉が側面でなく前面両脇にあり、運転席前面の窓は開閉式。 以前主力だった日本車輌製15t機になるべく近付けようとしたのでしょうか?



背面スタイルも日車風(?)通常の北陸重機車は下部の窓は2枚ですが、3枚にしています。 側窓もアルミサッシで何だかのっぺりした感じ。乗務員扉があるはずの場所にはHゴム支持の小窓が付いています。
台枠の切欠きも他では見られない特徴。 燃料タンクの給油口が飛び出しているので注油時に干渉しないようにするためと思われます。



タキ群を荷卸し線に押し込んだところ。横ではブルサンことEH200が一休み。 坂城に到着するタキは到着→荷卸し→返却で、JR貨物の牽引機はその間側線で待っていることになります。



荷卸しが終わり、タキを授受線へ出すため入換中の様子を軽井沢側にある陸橋から。 因みに北重車の警笛はホイッスルで、屋根上の向かって左側に付いています。



予備の協三20t機。製造年や前歴などは不明。 通常側面に付いている協三工業の銘板が見られません。 この時は整備されたばかりのようで、塗装もパリッとしていました。 屋根上の黄色く塗られたタイフォンがよく目立ちます。 このタイフォンは後付けのようですね。



桜との組み合わせ。 こちらが入換で動いているところも見たいのですが北陸重機車が故障したときや検査に入る時くらいしか動かないのでしょうかねえ?


ちょっと気になる車輌たちへ

inserted by FC2 system