霧が沢橋の上流側に残る橋台の一部。半分は林道に削られています。 林道橋上から見下ろした霧が沢の橋脚。上部にレール締結用のフィッシュボードが乗っかってます。




沿線各地で見られるレール利用の柵。林鉄跡を利用した林道であればよく見られるアイテムですね。 測ってみたところ9kgレールでした。 樽が沢の橋台。これでも残り具合はましな方。 落石多発地帯で破壊具合が凄まじいので完全消滅までそう遠くないかも・・・(・・;)




黒井沢に残る橋台と橋脚。 石積みの橋台の方はまたしても半壊・・・。 コンクリート橋脚の方も洗掘が進んでおり流されるのも時間の問題でしょうか。


白井沢側の橋脚。その先は恵那山登山道の一つ黒井沢ルートの登山口駐車場になっています。 因みにその間にもう1本あった橋脚は少し下流に流されてご覧の有り様。


軌道は黒井沢を渡った場所からヘアピンカーブで黒井沢の上流を目指してもう少し続いていたようです。 車が入れるのは黒井沢入口の駐車場まで。 恵那山登山者の駐車が多く、意外と人気が多い場所です。 この先白井沢までは未探索ですので、また出かけたときに記事を追加するつもりです。


●中津川営林署
1954(昭和29)〜1956(昭和31)年の統計によると中津川営林署にはガソリン機関車が2両、運材車40両がいました。 機関車は1955(昭和30)年4月1日の統計を最後に翌年は消えていますが、運材車40両は1956(昭和31)年4月1日時点でも在籍しています。 営林署軌道は1955(昭和30)年7月より撤去されているので運材終了と同時に機関車は廃車か転配されたと思われます。 トワイライトゾーンMANUAL15(ネコ・パブリッシング)「幻の計画線〜製紙会社専用線の営業線化〜(清水 武)」の記事には加藤製作所製のNo.1という機関車の写真が見られます。 No.1と言う番号は名古屋営林局管内通しの番号なのか中津川営林署のみの番号なのかは不明。
4〜5tの機関車で大小1両ずつだったと見られます。

●本州製紙中津工場専用軌道
こちらも加藤製作所製7〜8t機(?)が数両いたようですが詳細は不明です。


参考:全国森林鉄道(西 裕之著 JTBキャンブックス)
 名古屋営林局統計書(名古屋営林局)
 一世紀の年輪(名古屋営林局)
 トワイライトゾーンMANUAL15(ネコ・パブリッシング)「幻の計画線〜製紙会社専用線の営業線化〜(清水 武)」
 中津川市史 通史編(中津川市)
撮影日 2013.04.27

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