岩崎レール商会製の木製運材貨車。
当初は形式称号15、記号モとなっていた。
形式称号15は蒸機と同じ、記号モの由来は木材の「も」に由来すると思われる。
開業時に30両が用意され、1935(昭和10)年に10両増備。
1938(昭和13)年3月20日届で内35両がチ1形チ5〜40に改番している。
残る5両は同年に無蓋貨車へ改造(運材の繁忙時期は運材貨車に戻せる構造)されト1形ト1〜4となった。 標準的な木製ボギー式運材貨車で2車1組で使用。 番号は1組(2車)ごとでなく1車ごとに振られていた様子。 川上森林軌道や田立森林鉄・軌道へも直接乗り入れていたようで田立のインクラインで撮られた写真も見られる。 田立森林鉄道からの乗入認可貨車も若干寸法が違うものの同タイプだった様子。 坂川鉄道廃止後もそのまま帝室林野局坂下出張所へ引き継がれ使用された。
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先述の運材貨車チ1形を改造した無蓋貨車。
誠忠会専用側線(奥屋〜丸野 新坂下起点9.8km地点で分岐)からの長石輸送や土砂輸送用に改造されており、木材輸送繁忙期には荷台を取り外して転向台を取り付け運材貨車に復元できる。
設計変更届出は1938(昭和13)年3月24日だが実際にはそれ以前から荷台を取り付けて使用していた様子。
なお誠忠会専用側線は1933(昭和8)年5月27日に敷設認可を得ている。
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