@向田集落の東の外れで道路と合流する軌道跡。 A向田橋の谷側に並行して中央が寸断されたコンクリートガーダー橋があります。



B向田橋の銘板によれば道路橋は長野営林局が建設し1959(昭和34)年10月竣工。 その年の9月に中京地方を中心に伊勢湾台風が猛威を振るった直後です。 或いは台風で林鉄橋の中央桁が流失したため建設中だった林道に線路を通した可能性もありそうです。 与川林鉄の撤去も既に方針として定まっていたのでわざわざ短期間だけ使う林鉄橋を復旧させるのも勿体ないことです。 林鉄廃止までの間仮に道路橋の上に線路を敷いていた例は他の路線でもありました。


C与川と丸山沢の合流点で与川線は与川を渡っていましたが巨大な与川砂防ダムができて跡形もありません。 D2段の砂防ダム。景色が大味で分かり辛いですが上に引っ掛かっている流木は結構な大木です。 与川線はヘアピンでこの左の岸を登って本流沿いに砂防ダムの向こうへ続いて白口沢へ至っていました。 現在そちらへ並行して延びる道はありません。


E与川砂防ダムの前にある林道ゲート。林道名は浦川上山(与川)林道とあります。 与川森林鉄道はこの先でヘアピンカーブで折り返して砂防ダムの向こうへ延びていましたが林道工事で切り崩されたか木橋で丸山沢に張り出していたのか痕跡が見当たらず。 F丸山沢作業軌道が分岐していた12林班分岐点辺り(2017年現在のこの辺りの林班名は+300されて312林班)。与川林鉄はこの辺で折り返していたようですが??


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