設楽ダム建設のため全戸移転した大名倉集落へ延びる軌道跡の小道。2014(平成26)年時点ではまだ数軒お住まいでしたが2015(平成27)年春には撤去作業をしているダンプが1台いただけで家屋は全て無くなっていました。 以前は綺麗に刈られていた茶畑も木が伸び放題。 左の画像と同じ位置で8年前・・・2007(平成19)年6月7日の大名倉。当地に縁もゆかりもない余所者が勝手な言葉を並べても仕方がないのですが比較してしまうとどうしても寂しい。


大名倉地内をS字カーブで抜ける軌道跡。右は水田跡、左は茶畑だったのがすっかり茶の森になってしまいました。 再び2007(平成19)年6月7日で左の写真でダンプが止まっていた辺りから撮ったもの。 田口森林鉄道沿いでは最大の集落でした。三河田口駅からここまで便乗する人も多かったのではないでしょうか?


大名倉集落中心から本谷川対岸の愛知県道33号瀬戸設楽線に出る里道と交差。 本谷線軌道は橋へ降りていく里道を横目に左の石垣上へ入って第4号桟橋(全長25.0m)で沢を渡ってましたがこちらは橋脚の残骸が少々転がってるだけ。 桁橋と方杖橋を組み合わせた比較的長い木橋で、桁4.0m×2連+方杖9.0m×1連+桁4.0m×2連でした。 第4号桟橋を越えると再び軌道跡は東海自然歩道となります。 第5号桟橋(全長16.0m)、第6号桟橋(全長16.0m)は線路改良で埋められたのか分からず。 その両桟橋の間(椹尾・本谷線分岐より2,100m地点)に複線区間があり40mほど複線になっていたのですが若干幅が広いかな?と思う程度で確証はなし。


52‰の急勾配区間を登りきるとヘアピンカーブ区間に入ります。 左上を一段上の軌道が通っているのですが石積みとコンクリートで何度も補修されているのか継ぎはぎが多いです。 「森林軌道跡」の看板や林鉄の説明板が置かれています。 複線分の橋台がありどことなく停車場らしい雰囲気がありますが、あるいは後に複線区間をこちらに移転させたのかも知れません。


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